■全国的青年連絡組織設立総会■
2010/09/25 18:00より行われた全国的青年連絡組織設立総会の報告です。多くの青年会員の立会いの下、全国的青年連絡組織が承認され、新たなスタートとなりました。
式次第
1:開会2:提案
規約
組織概要
選挙法
人事
3:所信表明、決議
4:閉会
所信表明
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民間ユネスコ運動の長い歴史の中、青年ユネスコが未来への一歩を大きく踏み出した本日、このように所信を述べる機会をいただいた事を感謝しています。
ユネスコ憲章では、「人の心の中に平和のとりでを築く」と恒久平和をうたっています。
その憲章に基づいた活動を、青年ユネスコが実践して行く上で、このたび設立を迎えた全国的青年連絡組織は、未来の民間ユネスコ運動に光を灯す、大きなエネルギー源になると確信しています。
1947年11月27日、東京日比谷公会堂で開催された第一回日本ユネスコ運動全国大会では、多くの青年ユネキャンが働いたと、諸先輩方から教えていただきました。
この全国大会を機に、日本の青年ユネスコ運動は大いに盛り上がりました。
松田会長をはじめ多くの皆さんが、青年ユネスコ出身者であることは皆さんご承知の通りです。
そして、1964年6月、浜松で開催された全国大会では、高校生ユネスコクラブ、大学のユネスコ部のOBが 中心となった、17団体が参加して日本青年ユネスコ連絡協議会が発足されました。
その後、ユネスコ子どもキャンプやリーダー研修会などの事業で、青年ユネスコは大いに盛り上がりました。
90年代に入ると従来の青年運動がある一方で、各地ユネスコ協会に所属し地域主体の活動をする青年も誕生してきました。
2001年、岐阜で行われた全国大会では、はじめて青年担当の分科会が開かれ、今までの「青年と大人」を区別する考えから、「青年も大人も」共存する考え に変化してきました。
そして、2002年2月10日、日本青年ユネスコ連絡協議会は、その役割を終え、38年の歴史に幕を閉じました。
私も含め、現在の青年ユネスコのメンバーは、この2002年頃からユネスコ深く関わりを持ち始めたものばかりです。
第二次世界大戦どころか、安保闘争も、オイルショックも記憶に無い世代です。
物心ついたときには、周りにはポケベルやPHSがあり、友達とプリクラを撮って遊んだ世代です。
社会の担い手が、戦争を直接体験した世代から、戦争がなく平和な時代に生まれた世代へ変わってきたのです。
それに伴い、青年ユネスコ運動の形も変化してきました。皆さんから見ると、青年同士が集まって楽しくやっているだけと思われるかもしれません。
「平和」色がうすく、「それがユネスコ活動?」と思われるかもしれません。
本当に、先輩方が築き上げてきた平和への想いを、現代の青年は引き継いでいないといえるのでしょうか?
私は、そうは思いません。
先輩方の平和への想いは、今でも青年ユネスコの心に宿っています。
時を超えて、地域を越えて、様々な青年がその想いを受け継ぎ、全国各地に存在しています。
ある青年は地域ユネスコ運動をきっかけに、ある青年は大学でのユネスコ運動をきっかけに、また ある青年はユネスコ子どもキャンプやユースセミナーをきっかけにし、それぞれが出会った「ユネスコ」に共鳴し、共に運動しています。
しかし、2002年以降の青年運動は小さなグループが点在しているにすぎず、大きなネットワークを活かした運動まで発展できずにいました。
このたび、全国的青年連絡組織が設立されることにより、このような点在したグループのネットワークが強化されます。
また加えて、全国的ネットワークを利用した情報交換により、様々な地域で新たな青年を発見することにもつながります。
地域活動を主体とした上で、全国的なネットワークを活かした運動も行います。
地域と地域をつなぐ全国的なネットワークを使う事によって、活力や運動エネルギーの循環と活性化を促し、それぞれの輝きを増していこうと思っています。私たちは、各地域の青年の輝きが、連携する事により、日本全国を照らす輝きを放つことを目指しています。
「戦争は人のこころのなかで生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」
今日発足する全国的青年連絡組織が、このユネスコ憲章に謳われている平和の砦を築く「平和の砦建設運動」の大きな推進力になるでしょう。
日本全国の 青年ユネスコ会員の皆さん、各地協会の方々、一緒にこの組織を支え、盛り上げ、そして平和の砦を築こうではありませんか。
奈良ユネスコ協会青年部 松浦慎
配布資料ダウンロード
資料1:全国的青年連絡組織について資料2:全国的青年連絡組織図・人事
資料3:社団法人日本ユネスコ協会連盟<<会員組織図>>
資料4:全国的青年連絡組織 規約